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地域ラボ・高山にて「令和6年度飛騨高山ものづくりアカデミー」地元伝統工芸 飛騨春慶塗・体験講座を開催しました。

 地域ラボ・高山において、令和6年10月21日(月)に、「令和年度飛騨高山ものづくりアカデミー」地元伝統工芸 飛騨春慶塗・体験講座を開催し、岐阜県立飛騨高山高等学校 環境科学科の生徒の方に参加していただきました。

 伝統工芸士で塗師の川原 俊彦氏を講師にお招きし、体験講座では飛騨春慶塗の一番はじめの塗りの工程「下塗り」の体験をしました。下塗りとは豆しぶの液を木地に塗る工程で、器に色を付け、漆を塗る工程で漆が急にしみ込むのを防ぐために行う大切な作業で、乾かして塗る作業を回行いました。その後、実際に下塗りの次の工程「摺り漆」を担当するお弟子さんや、上塗り漆を塗っている工程も見学させていただきました。漆の匂いがしたり、漆を乾燥させるために湿度や温度の高い室内で塗る体験をしたり、繊細で美しい伝統工芸の職人技を五感で感じることができました。 

 参加した生徒からは、作業の工程はパターン化されていても長年の経験に基づく高度な技術が必要であることが分かった、実際に器に塗料を塗るのはとても難しかった、器に漆を塗った後も磨いたりゴミを取り除いたりする作業があることに驚いた、感覚に頼る部分も多く長年の勘が頼りで職人になることの大変さを感じたなどの感想が寄せられました。